2012年6月28日木曜日

高校生からのフィードバック

高校で「精神科医・心理カウンセラーの仕事」の話をして、彼らからのフィードバックが来た。私の話がどのように彼らに入り、どのように感じているのか、自分自身で振り返るために貴重だ。高校1年生の視点はとても新鮮だ。
大学で教えていた時も、学生からのフィードバックを活用していた。
そういえば、相談ではあまりフィードバックをもらっていないな。率直に言ってもらえるようなシステムを考えなくては。

(豊かさ)

l  精神的な豊かさとは自分と向き合い相手を受け止める包容力だという点に共感できました。信頼関係や気持ちのコントロールが大切なこの仕事をやることによって、自分自身も少しずつ成長していけるのだと思いました。
l  高校のことから自分でカウンセリングクリニックを開業するまでの経緯を聞けてとても楽しく面白かったです。物質的な豊かさと精神的な豊かさの違いや、人の話を聴くときに気をつけることなど、考えさせるためになる話ばかりでした。この講義を通して、もっといろいろな人々とのコミュニケーションによって自分の心を耕し、他人のことをもっと思いやれる人間になろうと思いました。
l  豊かさや幸せについて、生命や人について深く考えさせられました。日本では精神科医や心理カウンセラーは暗いイメージでおかしい人たちが集まる場所だと言われていると知りました。実際にはそういうことはなく欧米ではオープンだと知りました。また精神科医になるには今から自分自身の心を理解すること、体験を広げること、いろんな人生経験が必要になると知りました。患者の話(ストレス)を聞くには心を強くしなければいけないことにも気づきました。精神科医は医学だけど文系寄りで、大学の医学部に入らなければいけません。そこは理系を学ばなきゃいけないので、そこは良くないと思います。
l  「幸せ」とは何か、すごく重い質問だなと思いました。私の中での「幸せ」は家族がいて、信頼できる友だちがいて、ごく普通の生活を送れることです。欲はきっと出せばたくさん出てきます。しかし、今高校生として過ごしている日々が「幸せ」なのだということに改めて気づくことができました。そして友だちの大切さ、家族の大切さについても改めて考え直すことが出来ました。

(聴くこと)
l  人の話を聴く際に大切なポイントをたくさん学べてためになりました。これからもそのコツ(?)を生かしたいです。
l  「耳で聞くのではなく、心で聴く」という言葉は今、いじめや孤立が多発しているこの社会で大切な言葉だと感じました。ひとりひとりに対してこのような言葉を言うだろう先生を見て、心理カウンセラー・精神科医に一段と興味がわきました。
l  先生は患者さんの話を聴くとき、その人の立場になって考えるとおっしゃっていました。私も学校生活で「自分がイヤなことは人にはしない」と教わりました。それは相手の立場に立って考えるという点で共通する部分があると思います。
l  人に対して肯定的な目線で見て、人の話を心で聴くというのは心理カウンセラーでなくとも大切なことだと思うので、心がけてみようと思います。
l  「心で聴く」というのに感動しました。私は将来心理カウンセラーになりたいとか決まっていないけど、友だちの相談とかを心で聴いて誰かの役に立てたらいいなあと思いました。
l  ゆっくりじっくり時間をかけて人に接しているのがとても良く分かりました。人と接することって大切なんだなと改めて感じました。「聞く」じゃなくて「聴く」っていうのにじわっときました。ステキな職業だと思いました。
l  「自分と置き換えて心で聴く」というのを聞き、自分もこれから相談を受けた時にキチンと相手のことを考えて自分に置き換えて適切にアドバイスできるようになりたいです。

(自己理解)
l  勉強して資格を取るだけでなく、いろいろな人を知り、いろいろな体験をして自分の心を知り、それを耕すことが大事だということを知り、今からやれることがより具体的に見えてきました。他の人の心をケアして救うには、まず自分の心をケアすることがいかに大事かわかりました。人の命を扱うことにもなるので、とても責任が重い仕事だと感じました。
l  人と接するときは、自分の体験、気持ちとも重ね合わせたり、信頼関係・安心感を築くためにも相手のすべてを否定するのではなく、良いところを見つけるために肯定することが大切だとわかった。自分の心のケアも大切にしていこうと思う。
l  精神科医になるには自分の心を理解し、相手の心を理解してあげなければいけない。でも患者さんが元気になった時にはやりがいを感じられるという所にとても興味を持ちました。
l  自分の心をしっかり持っていることはすごく大切なんだと思いました。人のいろんな気持ちを受け止めるためには自分が自分の心をよく知っていて、自分がその人の気持ちになって苦しい時の対処法を考えてあげたりすることが大切なんだということも勉強になりました。コップを自分の心に例えてお話ししてくださったとき、すごく分かりやすかったです。
l  精神科医は勉強すればできるものだと思っていたのですが、話を聞いていると自分の心をきちんとコントロールすることが必要だとわかりました。私はそういう点にあまり自信がないので修業が必要ですね。
l  これからは自分のことを肯定できるようになりたいです。肯定出来たら周りの人のことを支えたいです。
l  田村さんは自分にストレスがあまり無ければ人の話を聞いても重い気持ちにならないと話してくださいましたが、これはとても大変なことだと思った。信頼関係や自分のことを理解することなど、どれも生きていくために大切なことだと思う。でも人の悩みを解決できたときの達成感はとてもすごいと思う。

(マイナスのイメージ)
l  精神科医ときくとイマイチ何をしているのかわからなかったけど、少し仕事の内容を知れてよかった。薬をあまり使わず話をきくという内容は決してネガティブなものじゃないとわかった、、、というより自分は精神科医にすごく否定的なイメージを持っていたんだとわかった。話をきき、すごくハードな仕事だと思ったし、継続するには自分にも精神力が必要で大変だとわかった。
l  他者の心をいやすということは簡単ではないと改めて感じました。勉強しなくてはならないことが多いこともあるし、人対人なので複雑であることも知りました。また日本と海外の認識の違いには驚きました。私は恥ずかしながら典型的な日本人の考えでした。
l  日本で精神科医とか精神病がネガティブに思われているというのが印象に残りました。身体の病は目に見えるけど、心の病は目に見えないからもっと周りの人の理解が必要だし、人々の精神病に対する先入観を取り払って意識を変えていくべきだと思いました。

(当事者)
l  私も何度か精神科医・カウンセラーの方にお世話になり救われた一人ですので今回の言葉は良い経験になりました。
l  私はうつ病の家族がいるので先生の話を聞き対応のバリエーションが増えたと思います。人間の感情・気持ちはなんであるのだろうという疑問についてもっと深く考えていこうと思います。
l  私は中学生の時、学校での友だちとの関係でひどく気分が落ち込んで学校に行けなくなってしまったことがありました。それを何とか乗り越えた後、今度は自分が周りの悩んでいる人や苦しんでいる人の気持ちがわかるようになり、そういった人たちの助けになりたいと思うようになりました。
l  私は精神的に悩むことがたくさんあり、家族も情緒不安定なときがあって精神科に興味を持つ機会がありました。今日のお話を聞いて、自分自身すこし楽になりました。

(その他)
l  私はどちらかというとpositiveに物事を考えるので、カウンセリングなど人の悩みを聴くことは得意だと思います。
l  精神科医や心理カウンセラーになるために必要なことを具体的に知ることが出来ました。この仕事はなるまでも大変ですが、なってからも患者さんの「心」という一番むずかしいものを扱うので容易にできる仕事ではないことも感じました。
l  精神科医と心理カウンセラーは違うものだと今日はじめて知りました。
l  精神科医はアドバイスをしてあげるものだと思ってましたが、話をすることによって新たな答えを出す手助けをするものだと知り驚きました。
l  私は将来外国で仕事したいと考えています。今日の講座で心理カウンセラーとして活躍していきたいと思うようになりました。
l  海外に留学したときに精神科医に触れて興味がわいて、精神科医になられたということで、将来の夢はふとしたところにあるんだと思えた。

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