2020年7月20日月曜日

希望に気づけるグループSV

7月19日(日)のグループ・スーパーヴィジョンには8名の方が参加しました。
高山村に来てくれた方が4名、オンライン参加が4名。
当事者の立場で参加した方が4名、支援者の立場で参加した方が4名でした。
参加者からの振り返りをご紹介します。

発言は少なかったですが  自分が関わった場面や子供が成長過程で悩んだ事などが頭を過ったりしました 。イヤホンをつけていなかったので聞き取りにくい所がありましたが、これでリモート参加ができると思うとそれだけ嬉しいです。皆さん優しいし高山村で田村先生と関わっていられて何だか本当安心と励みで元気になっています。

リモートからの参加はいかがだったでしょうか?
オンライン参加と現地参加のミックスを、もう少し施行してみようと思います。
普通に考えれば、この両者は分けた方がやりやすいです。
どうしても距離感の違いが出てきます。その理由は、
  1. ハードウェアの問題。まず、Zoomにどれほど使い慣れているか、そして、ネット回線が安定しているかが重要です。安定していないと音声が途切れたり画像がフリーズしてしまいます。
  2. 画面構成の問題。オンラインの方は通常、顔あるいは上半身のクローズアップ画像です。また、自分の画像を消す方もいます。一方、現地参加の場合、カメラで部屋全体を写しているので、一人ひとりの姿は遠影になってしまいます。
  3. オンラインでは、空気感(その場の雰囲気、お互いのアイコンタクト・表情などによる微妙なメッセージのやり取り)が伝わりません。
これらの問題をどう解決するかが重要になってきます。(1)は技術的に改善できます。(3)を改善するのは困難です。(2)の部分をもう少し改善してみます。

みなさんのお話しや事例を、田村先生のカウンセリング手法を見ていて、本当は皆心のどこかに答えを知っているんだと気付きました。怒りが出たり心が落ち着いてない時はまだ向き合うタイミングではないこと、もう少し休憩の時間が必要だと感じました。家族にとって安全で安心な環境を作り、いつの日にか本来の家族本来の自分たちに戻れるようになる。と希望が持てました。

知っているはずなのに見えなくなっている本当の答えに気づく体験というのは素晴らしいですね。

わたしはこの当事者と支援者一緒にというミーテイングが好きです。
特に何もなければ、支援者同士よりもこちらを選ぶと思います。
これがオープンダイアログだとするなら、もっと学びたいと思うぐらいは好きです。
理由は、わたしがカウンセラーを志した根っこにもつながると思うのですが、どうしてもうまく表現できないのですが、懸命に生きる人の姿というものにものすごく惹かれるのです。ただ、そういう言い方だと、物見遊三とか、興味本位と言われても仕方ないのでうまく言えないです。

Second Order Cyberneticsの考え方を具体化したのがReflecting TeamでありOpen Dialogueです。そこでは客観的な観察者という立場はあり得ないんですよ。クライエントに関われば、必然的に治療システムのなかに組み込まれます。セラピストが主観的に関わり、自身も変化していく中で、システムが良い方向に変化していきます。
当事者・支援者という区分けと、当事者性・支援者性とは違う概念であることは他の記事に書きましたが、懸命に生きる人の姿というのが当事者性であると考えます。
 今回も、支援者の人が、必死に当事者性を語って、当事者の方が支援者性を発揮して良いサポートしてましたね。懸命に生きると主観性の中に入り込んで時に動きが取れなくなってしまうので、そこに客観性を加味してちょっと離れた立ち位置から自分を眺めると、希望が持てるようになります。

支援者性を磨くってのは、そういうことだと思います。

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