2016年12月14日水曜日

説明会参加者からのご感想

2016年12月10日(土)に田村研究室の説明会を行い、

  • 相談・診療の具体的な手順
  • 家族療法の説明
  • ひきこもりの理解
  • 相談に通い、問題が回復した実際の事例

などをご説明いたしました。

参加者からの感想をご紹介します。

  • 参加者A) 何か月も過ぎてしまったケースでは、回復がどんどん難しくなっていくのでは、という不安が大きいです。若い十代の、一番勉強も社会性も身に付く期間が失われてしまっていることが心配です。今後、どのようにして社会参加していけばよいのか想像が出来ません

⇒将来の見通しが立たず、どうなるか想像できない。。。ということほど不安なことはありません。
親が子どもに向けるまなざしから、不安や心配の色が払しょくされる日はありません。
 どの親も、不安感を抱きます。しかし、その不安・心配の気持ちが家族の中で停滞すると、家族間でマイナスのキャッチボールが自然に起きてしまい、子どもも不安に駆られます。
 親が、どう親としての不安を払拭できるのか。そのことが子どもの元気復活にとってとても重要な課題です。

  • 参加者B) 具体的な診療方法や解決策についてよく理解できました。うちとそっくりと思うシーンもあり、少し不安が解消されました。このように直接お話を伺えるチャンスは重要と感じました。いろいろなキーワードがあり、大変ありがたいお話しでした。

⇒不安の気持ちを心の中に閉ざしていると、解消することはありません。
不安を言葉に表し、表出することが、その解消につながります。
状況は同じでも、それに対する不安感が軽減されると、新たな解決策が見えてきます。

  • 参加者C) 第一期から第四期までの「ひきこもり回復のプロセス」が理解できました。息子は長いあいだ自閉期(第2期)と試行期(第3期)を繰り返しているのだと認識できました。今後は背中を押すタイミング、チャンスを逃さないように、プラスのキャッチボールを続けていきたいと思います。

⇒いったんひきこもると、ずっとひきこもっているという風に誤解される方がいますが、「ひきこもり回復のプロセス」を理解してください。そうすれば、今、自分の家族の状況はどの位置にいるのか、基準を定めることが出来ます。そうすれば、この先の未来像をイメージすることも可能になります。

  • 参加者D) 親はどうしても自分自身の尺度で考えてしまうところがあると気づきました。今まで私は、「壁に穴が開く」なんてありえないと、そのことを考えないように避けてきました。しかし、先生が「家の壁に穴が開いて、、、」と具体例を話されたので、今まで自分で考えないようにしてきたんだということに気づきました。自分ひとりで考えてはいけないのだ、自分の方が変わらないといけないと思わされました。

⇒とても大切なことに気づかれたと思います。
説明会に参加されただけで、ここまで気づかれたということは、素晴らしいと思います。
このように、書いて説明してしまえば、当たり前のことかもしれませんが、ご自身にとっては、目から鱗、とても大きな気持ちの変化だったでしょう。良かったです。

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