2015年12月9日水曜日

ひきこもり脱出講座の参加者より

つづけて、「ひきこもり脱出講座」の参加者からの感想です。

ひきこもりの問題は、ひきこもっている子ども自身の問題と、夫婦間の問題の2つがあることを感じています。私の夫は人さまの前で自分の家族のことを話すことに抵抗があるようで、夫婦間で話せば済むことでありこの講座への参加も前向きではありませんでした。しかし、実際には家庭内での夫婦間の話し合いは簡単ではなく、言い争いになることもしばしばです。夫婦(両親)の足並みが揃わなければ、ひきこもっている子どもにも良い影響があるはずがありません。講座に参加して、我々夫婦の意思統一が出来ていないことがわかった一方で、子どもの問題点を共有する一つの方策であることもわかりました。
 まず、両親の足並みが揃っていないんだということを、おふたりが認めるところからスタートします。それが認められれば、そこを変えることもできます。そこに気づかなければ、変えることもできません。
親が変わることで、子どもが良くなる可能性が高まるなら、たとえそれが、夫への批判であっても、「心にためている不満を口に出す」ことも必要だと思いました。
そうですね。子どもが良くなるためにできることは、なんでもトライしてみましょう。この際、躊躇している場合ではありません。
子どもの年齢も高校生から40歳位で、各ご家庭状況は当然様々で、自分の家庭とは異なりますが、悩んでいらっしゃることの共通点は多く、直接生のお話を聞けたことが参考になりました。
各家庭の事情はそれぞれユニークで異なりますが、親の気持ち、子どもへの視線は共通している部分があります。そのことをお互いに知ることでホッとできます。うちだけじゃあないんだということがわかって。
参加したことで、新たな前向きになれる発見も出てきます。問題点も見つかります。何もしなければ、何も始まらず、始めることに遅いということはないと思います。
  • そうですね。手遅れということは決してありません。「手遅れ」と思い込んでしまえば、本当に「手遅れ」になります。
田村先生は、
「どうしてそう思われたのですか?今あなたはこうおっしゃいましたよね?」
「それでいいと思いますよ。」
「どうしてですか?もっとやられてもいいと思いますよ。」
と私を動かすような言葉をおっしゃって下さいます。
「(不安や疑問に立ち止まるより、)試してごらん、やってごらん」
先生の一貫した姿勢は、私にやる気を起こさせて下さいました。三週間毎の軌道修正がやる気の継続につながりました。

初めてこういった親の集まりに参加しました。皆さんは、違った体験、似た体験、知識があり、私は、自分の位置を知ることが出来、安心して話せ、聞いて下さり、共感でき、ほめてもらいました。私は参加するのに少し勇気が要りました。同様に、子どもが外に行くのも飛びきりの勇気が要るだろうと思いました。私が勇気を出して第三者の力を借りれば、子どもも第三者に借りに行くのかなと感じました。理屈で分かっていても越えられない壁を乗り越えるのは、自分のフィールドを広げるようです。違った気持ちや知識を得ることで、前向きになり、勇気と元気を貰い、壁を乗り越えていくのだなと思いました。

誰かの支えになろうとする人こそ、一番支えを必要としています。ひとりだけでがんばろうとしないで、良いサポーターを探しましょう。
講座では、私がサポーターとなりますが、それと共に、参加者同士がお互いのサポーターになるのが素晴らしい点です。

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