2011年10月8日土曜日

良い忙しさ

今週はなぜかめちゃくちゃ忙しかった。
研究室の予約はまだまだ混んでおらず、診察で忙しいわけではないんです。
そもそも、今までの多忙な生活から解放されたいという気持ちが、開業する動機のひとつだったのに、ぜんぜん果たされていません。なぜこんなに忙しいのだろう?

ひとつは、スーパーバイザーとして関わっているふたつの東京都の事業のせいです。
若ナビひきこもりサポートネットの相談員さんたちへの研修と、そのためのテキスト作りで二日間、完徹ではなかったけど、夜遅くまで原稿書いてました。

もうひとつは、出版社との打ち合わせ。
ひきこもりの家族支援についての本がいよいよ具体化して、3月の発刊をめざして動き出しました。これがかなりプレッシャーになってるみたい。前々からこのテーマで書きたいと思っていたんですけど、私は締め切りを守れない人間で、今まで出した本も当初の予定から大幅に遅れました。まあ、本を出すってそういう場合が多いとは思うのですが。頭の中でイメージを膨らませて、あっちこっちと書き散らすのは得意なんですが、それをひとつの本にまとめるのが大の苦手なんです。3月発刊ということは、1月には脱稿。あと3ヶ月しかないじゃん!達成するためにプレッシャーが与えられるってのは好ましいことなんだけど、、、プレッシャーです(笑)。

というあたりが忙しさの主な由来みたい。
でも、今までの忙しさとは質が違うように思います。
去年まで大きな組織で働いていた時は、自分が本当にやりたい研究や臨床以外の仕事、つまり会議や事務作業など、私の主観では「雑務」と位置づけられる仕事のために忙しかったんです。まあ、そもそも仕事なんてそういうものだから、ぜいたくを言っているだけなのかもしれませんが。

それと比べると、今の忙しさは気持ち的に良い忙しさです。つまり本当にやりたいことだから。クライエントさんたちとじっくり向き合う臨床の仕事。そして、今まで積み重ねてきた臨床経験を文章にまとめて本にすること。
若いころは業績を積むために研究論文を書いてました。これは、研究を深めるための専門家同士のコミュニケーション、いわば自分たちのためです。専門以外の人が読んでもちっとも面白くありません。
それに比べると、今、描いているのは広く一般の人たち、支援を必要としている人たちへのメッセージです。私の仕事を紹介して研究室に来てもらうという私自身のためでもあるし、みんなのためでもあります。
まとまった長い文章を書くのはとても苦手で逃げたくなるのですが、プレッシャーをかけられ作業を進めることができるってのは、やりたい仕事なんです。
今日(土曜)も診療の仕事。いつもの土曜午前のテニスはお休みです。

そういう忙中に時間を見つけてコアトレに通い、身体を整えるってのは気持ちが良いトレーニングです(これについてはまた改めて書きます)。
明日・明後日の連休は、思いっきりのんびりします。

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