2014年6月11日水曜日

本人が相談に来ないと言い出しました

昨日までは、本人も相談に行くことに同意していたのですが、今朝になって体調が悪くなり、相談に行けなくなりました。今日の相談をキャンセルします。

という連絡を時々いただきます。
これは、本人の気持ちを考えれば、至極当然なことです。
本人の気持ちはYesとNoの気持ちが両方入り混じっています。

Yes、つまり親から言われれば相談に行くべきというのはよくわかる、このままでは良くない、どうにかしたい、相談に行こう、、、という気持ちです。

Noとは、やはり行きたくない、行く勇気がない、行ってもどうしようもない、行って良くなるはずがない、、、という気持ちです。

治療を躊躇する気持ちはよくわかります。たとえば、虫歯になり、歯医者に行かねばならないことはよく理解できますが、行くのは嫌です。(最近の歯医者さんは痛くなくなりましたね。私は子どもの頃、とても怖かったです。)

精神科なんて行くと、強い薬を飲まされるのではないか、入院させられるのではないかと怖がる人もいますが、私の相談室では薬もほとんど使いません。

だれでも、自分の心に向き合うことは嫌なものです。
他人を連れて行くことは、気持ちの抵抗は少ないものです。

親としては、うちの子どもにカウンセリングを受けさせたい。
本人としては、そんなの嫌だ、行きたくない。

というのは、よくあるパターンです。

本人を治してほしい、本人の問題を解決してほしい、、、、そのように思っている方が、相談のニーズが一番高く、相談を求めているということになります。

来たくない人を無理やり連れてきても効果がありません。
家族のことを相談したいと真剣に思っている方が、相談にいらしてください。
本人が来なくても一向に構いません。

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