皆さんからの振り返りと、私の振り返りをご紹介します。
- この一年間こちらの研修会に参加させて頂いて、当初よりだいぶ自分の気持ちが変化したと感じます。最初は「当事者だから」という心境で、支援者の方に自ら壁を作ってお話を聴いていた部分がありましたが、今では支援者の方、当事者の方という立場をあまり気にせず皆さんのお話を聴いている自分に気づきました。こちらの会に参加することで参加者の皆さんと関わることで自分の癒しになっているのでしょうか。安心感を感じる場があることは確かに感じています。
- 田村先生の蒔いた種から芽が出て、いろんな枝葉が広がっていくのがおもしろかった。
初めの頃は私がお話した後に、参加者から私に質問があったりと、主に私と参加者とのやりとりが中心でした。しかし、最近の研修会では私の立ち位置が中心から辺縁にシフトしてきています。2時間のうち前半は、私の方から具体的な事例を交えお話します。しかし後半は皆さんが自発的にお話して、他の方がそれに反応して別のお話しが展開し、という具合に、私の出番が少なくなってきています。リピーターの方々が増えてきて、この場の雰囲気にも慣れ、お話しやすくなってきたのでしょう。私は脇役となった分だけ、参加者が主役になってきています。
- 家族って安心できる一方で深く考え始めると本当に難しい対象だなと感じています。
- 当事者でも支援者でもなく参加させていただきました。話すことで気持ちが整理されていくのだろうな。みんな答えを持っていると感じました。人の話を聴くことが多い(セラピスト)のですが、受け取り方の違いで現実が全く違ったものになることをいつも感じます。あらゆる「壁」がなくなったらみんなの心が楽になるのにと。話せる場があるということはステキだと思います。
- 発言はしませんでしたが、皆さんの話を聞き色々な立場や価値観があり、どの意見も自分ならどう考えるか等、自分自身を振り返るきっかけになりました。
- 当事者の方がそれぞれの段階で向き合っている姿を見せてもらった。この会を通じて私自身が支援されてきたと感じた。安心して話せる場所でよかったです。
- 人は許されると安心感を持って自ら変わっていくことができると改めて感じました。子どもの良いところを見てほめる、思っている以上に難しいと感じています。
自分の物語を話すこと、そして受け止めてくれる人がいること。
それが安心感を生み、癒され、自ら変わっていける、成長できる。
それがとても重要です。これが私のイメージしている古民家療法なんです。
私の役割は参加者のみなさんの話を導き出すこと、、、というのもちょっと違うかな、自然に話し出せるような雰囲気(文脈)を作ることだと考えています。
今回、迷ったのがどれだけみなさんの発言を促すか、それとも自然に任せるかということでした。前回までは、話す順番を順に回してゆきました。
今回は、それをやらずにみなさんの自発性に任せました。
すると、発言しない人と、何度もたくさん発言する人の差が出てきます。
それでも良いのかなと思う反面、話すことを躊躇している人の背中を押したいという気持ちもあります。
話すこと、自分を表出することは敷居が高いものです。でもそれを乗り越えた時の安心感をみなさんに体験してもらいたい。しかし、無理に背中を押してしまうと不安を与えてしまいます。その塩梅に悩みました。
- 父親の話を聞くことができて良かった。意義ある研修でした。
- 「壁」の話、私が担当している子は自分の調子が悪い時(他人を受け入れられない時)は自分から「壁」を作り、他の部屋へ行ったり、部屋の戸を閉めたりします。そういう時はそっとしておきます。大抵いつも楽しく話をしていますが。
- 本やネットでは得られない生の声を聞けてとても良いと思いました。
- 家族療法で解決できる問題はとても多いと思いました。
- 過干渉や家族間の壁について事例や参加された方の話を聞いて考えました。仕事は支援する側ですが、考えたり話したりすることは自分の家族との関係性が多く、それが今の自分にどんな影響があるかなと振り返りできる良い場だと思いました。
今後の希望についても伺いました。
- 「過干渉」について深めたい。その人の受け止め方で干渉しすぎととらえたり、言い方を変えれば面倒見が良いなど様々ではないかと感じます。
- 事例を提供してほしい。
- 人の心について学びたいと思いました。
「過干渉」あるいは「過保護」も深く考えてみる価値はありますね。
次回、そのようなお話を出来るか、考えてみます。
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