温泉で開業疲れも取れて癒されますね。
お言葉ありがとうございます。
でも、ちょっとそういう感じでもないんですね。疲れているかと言われれば、疲れてないんです。
疲れってなんでしょうね?
出たくない、興味のない会議に長い時間出席したり、
あまりやりたくない内容の授業を大教室でやらされたり、
真夏に1時間半かけて自転車通勤したり、
学生時代に土方のバイトをしたり、、、
でも、これらは微妙に疲れ方が異なります。
身体的な疲れ=肉体労働、筋肉的な疲れ
精神的な疲れ=集中力、緊張を強いられる場面、あまり乗り気がしない仕事
自転車通勤は肉体的にはヘトヘトになるけど、精神的にはぜんぜん疲れないというか、むしろ解放された気持ちになります。
精神的な疲れって、自己の主体性が失われた状態なのかもしれません。自然な欲求を抑えて、やらなければいけないことをイヤイヤする。自分の意思ではない、他者から与えられた意思に従う。そううのはとても疲れます。
あと、心配するときも疲れますね。
心配=否定的な帰結を予測するときの不快な感情。
考えてみれば、今はそういうのがないんですよ。
勤め人(組織の中の人間)ではなくなったので、人からあーしろ、こーしろと言われません。
自分でやるべきことを切り開くわけで、基本的に自分がやりたい事のみを選択して実行するようにしています。
じっくり、ゆっくりカウンセリング。
私にとってのカウンセリングは、いろいろな意味で、精神的な疲れが極値の人たちとじっくり深く話し合い、彼らが主体性を回復して疲れをとれるようにお手伝いしている作業です。それが私の意図したようにうまくいかないと疲れますが、うまくいけば達成感、相手の疲れが取れることで、自分の疲れも取れます(一石二鳥)。
心配は?
まだ開業まもなく採算が取れていない状況だから、今後の見通しに対する心配のタネはいくらでもあります。
でも開き直れば、起業3ヶ月で採算ラインに乗るはずないでしょ!損益分岐点はまだもうしばらく先の話。そう考えれば、これも疲れにはなりません。
と、考えれば、わざわざ休暇も必要ないのかもしれません。少なくとも、疲れを癒すという意味での休暇は。
児童・思春期精神科医、家族療法 Child and Adolescent Psychiatrist, Family Therapist 精神科コンサルテーション(不登校・ひきこもり、家族ミーティング、男性外来、夫婦関係) 専門家支援(スーパービジョン、講演・研修、精神科医・臨床心理・教育関係者、子ども家庭福祉) International Psychotherapy; Adolescent, Marriage and Family Therapy.
2011年8月12日金曜日
ストレス解消法
みなさんのストレス解消法は何ですか?
サッカー日本代表の長谷部誠は心を鎮める就寝前の30分、部屋の整理整頓、お気に入りの一流時計、ひとり温泉、尊敬できる友人との会話、読書と読書ノート、お香とアロマオイル、ミスチルの音楽などを挙げています。
人によってさまざまな方法があります。
自分にとってしっくりくるやり方(レパートリー)を意識して揃えているとよいでしょう。
私のストレス解消法をご紹介します。
エネルギーが外に向うタイプの人は、人と交わることがストレス解消になり、ひとりきりでいることがストレスになります。
逆に、エネルギーが内に向うタイプの人は、ひとりでいることがストレス解消になり、人と交わることがストレスになります。
私はエネルギーがソトに向くタイプです。ひとりでのんびり昼寝をしたり、家をきれいに掃除したり、好きな本や音楽をじっくり楽しめたらどんなに良いだろうと頭では思うのですが、私には至難の業です。気がついたらチョコチョコ動いて人との触れ合いを求めています。
サッカー日本代表の長谷部誠は心を鎮める就寝前の30分、部屋の整理整頓、お気に入りの一流時計、ひとり温泉、尊敬できる友人との会話、読書と読書ノート、お香とアロマオイル、ミスチルの音楽などを挙げています。
人によってさまざまな方法があります。
自分にとってしっくりくるやり方(レパートリー)を意識して揃えているとよいでしょう。
私のストレス解消法をご紹介します。
- 人と交わること。特に昔の友達が良いです。家族や今関わっている仕事仲間なども良いのですが、現在進行形の関係は時に交わること自体がストレスになります。会ってもそれほどたくさんおしゃべりするわけでもありません。一緒に居ること自体が癒されます。
- 書くこと。短い文章を書き、誰かに読んでもらうことです。誰にも読まれない日記は、私には向いていません。ブログやこのメールマガジンくらいの量と内容がちょうど良いです。本や学術論文のようにしっかり長いものは、逆に書くことがストレスになります。
- 身体を動かすこと。小さいころ父親とよくスキーに行き、今でも毎年上信越や北海道へスキーに行きます。学生時代は柔道部(中学)、山岳部(高校)、アメリカンフットボール部(大学)とバリバリの体育会系でした。といっても運動神経が良いわけでは決してありません。野球・ゴルフ・ボーリングなどは情けなくなるほど下手です。それでも、身体を動かすこと自体が好きで、社会人になってからもテニス、ゴルフ、サイクリングなどを楽しんできました。精神的な疲労を、へとへとになるまで身体を動かして筋肉疲労に変換します。そして風呂に入り、ビールを飲み、ぐっすり眠って取り除きます。こう書くと、いかにも健康的に聞こえますね。
- 音楽も若いころはレパートリーのひとつでした。ロックやジャズなどお気に入りの音楽を聴いたり、ギターやピアノを演奏したり、カラオケで思いっきり歌っていました。しかし、40歳を超えてからは音楽への感性が鈍ってきたように思います。と言いつつ、昨晩は若い仲間と久々にカラオケを楽しんできました。
- 温泉は多くの日本人にとって絶好のストレス解消でしょう。父親の実家が群馬県の四万温泉なので、子どもの頃の帰省先は温泉旅館でした。しかし、当の父親はお風呂が嫌いです。イギリス人やアメリカ人は、温かい温泉があってもそこに浸かってリラックスするという習慣が薄いようです。
エネルギーが外に向うタイプの人は、人と交わることがストレス解消になり、ひとりきりでいることがストレスになります。
逆に、エネルギーが内に向うタイプの人は、ひとりでいることがストレス解消になり、人と交わることがストレスになります。
私はエネルギーがソトに向くタイプです。ひとりでのんびり昼寝をしたり、家をきれいに掃除したり、好きな本や音楽をじっくり楽しめたらどんなに良いだろうと頭では思うのですが、私には至難の業です。気がついたらチョコチョコ動いて人との触れ合いを求めています。
もう一段深いストレス解消法=言語化
人の心は圧力鍋のようなものです。いろいろなストレスが溜まっても、ある程度の圧力までは持ちこたえ、鍋から降ろせば自然に冷めて圧も下がります。しかし、ある限度を超えると思わぬ形で爆発してしまいます。
その時に有効なのが言語化という方法です。精神的ストレスの元となっている体験や気持ちを安全なカタチで表現します。その気持ちを突き詰めてゆくと怒り・悲しみ・不安・恐怖・自己嫌悪・自信のなさなどの否定的な気持ちが見えてきますから、あまり正面切って考えたくありません。普通はだれにも言わず、心の中で封印されています。封印されていないふつうの記憶は時と共に忘却していきますが、封印された記憶はいつまでも残り、消えることがありません。
封印を解き、表出する作業はとても大変です。日記を書くなどひとりの作業も不可能ではありませんが、できれば受け止めてくれる他者がいた方がよいでしょう。その人はちゃんとわかってくれるけど、批判したり秘密を洩らさず、その人自身がショックを受けません。信頼できる友人が良いでしょう。家族など近すぎる人は話を聞いてショックを受けます。心の専門家は、その役目を果たせるようにトレーニングされています。
封印された記憶は、自分の主観性の中に留まっています。触れてはいけない恥の部分(マイナスの部分)です。その部分が大きいと、自己を肯定することができません。
封印を解き表出しようとすれば、大きな痛みを伴います。倒れそうになったら横で受け止めてくれる人が必要です。勇気をもって表出された記憶は主観の世界から客体の世界へ解き放たれます。自分だけが隠し持っている特殊な事情ではなく、他の人でも理解できるコトバを付与された普遍的な事情に変換されます。恥(マイナス)の体験であっても、他者に受け止められる体験はすごく肯定的です。
この方法は手軽ではありませんが、本当の意味で長年溜まった精神的ストレスを深いレベルから解放できます。それを支援する心の専門家には高いレベルの技量が必要とされます
- 感情化⇒いわゆる「うつ」の状態です。やる気が低下し、仕事や勉強が手につかなくなります。食欲もなくなり、自信を失いマイナス思考になります。その結果、仕事や家事、勉強などが手につかず、生活に支障をきたします。
- 身体化⇒ストレスが原因で身体にさまざまな不調が現れます。たとえば、息苦しくなり胸がドキドキしたり、腹痛・頭痛・腰痛、吐き気や胃のムカムカ、身体のしびれやほてり感、皮膚のかゆみやじんま疹、ぬけ毛などです。これらはまとめて「心身症」と呼ばれます。
- 行動化⇒好ましくない行動が現れます。たとえば暴力、セクハラ・パワハラ、アルコール・ギャンブル・買い物・インターネットなどへの依存(つまり限度を超えても止められなくなること)などです。本人が意図してやっているわけですから責められるべきですが、その背後にはストレスが隠されていたりします。攻撃性が自分自身に向かうと自傷行為や自殺さえ起りえます。
その時に有効なのが言語化という方法です。精神的ストレスの元となっている体験や気持ちを安全なカタチで表現します。その気持ちを突き詰めてゆくと怒り・悲しみ・不安・恐怖・自己嫌悪・自信のなさなどの否定的な気持ちが見えてきますから、あまり正面切って考えたくありません。普通はだれにも言わず、心の中で封印されています。封印されていないふつうの記憶は時と共に忘却していきますが、封印された記憶はいつまでも残り、消えることがありません。
封印を解き、表出する作業はとても大変です。日記を書くなどひとりの作業も不可能ではありませんが、できれば受け止めてくれる他者がいた方がよいでしょう。その人はちゃんとわかってくれるけど、批判したり秘密を洩らさず、その人自身がショックを受けません。信頼できる友人が良いでしょう。家族など近すぎる人は話を聞いてショックを受けます。心の専門家は、その役目を果たせるようにトレーニングされています。
封印された記憶は、自分の主観性の中に留まっています。触れてはいけない恥の部分(マイナスの部分)です。その部分が大きいと、自己を肯定することができません。
封印を解き表出しようとすれば、大きな痛みを伴います。倒れそうになったら横で受け止めてくれる人が必要です。勇気をもって表出された記憶は主観の世界から客体の世界へ解き放たれます。自分だけが隠し持っている特殊な事情ではなく、他の人でも理解できるコトバを付与された普遍的な事情に変換されます。恥(マイナス)の体験であっても、他者に受け止められる体験はすごく肯定的です。
この方法は手軽ではありませんが、本当の意味で長年溜まった精神的ストレスを深いレベルから解放できます。それを支援する心の専門家には高いレベルの技量が必要とされます
2011年7月30日土曜日
男性の強さと弱さ
先日、私の開業を祝うという名目で高校時代の同級生数名が集まり、小さなクラス会を開いた。
その場で、ある同級生がマスコミのやり玉に上がったことが話題になった。彼と私は小・中・高と同じ学校で、中学時代は彼が生徒会長で私が副会長。私と違っていたのは、彼がすごくイケメンで女の子たちにもてまくっていたこと。私が知っている彼は一回目の結婚式くらいまでで、その後何があったかは知らない。週刊誌よると、一流会社の幹部社員になり、多くの女性たちに手を出し、結婚詐欺をやらかし、被害にあった女性たちから告発され、会社を辞めたという。みんなから慕われ、活躍していた子ども時代の彼をよく知っているだけに、この話はとても悲しい。
男性は、自己に内包している弱さを正面から見つめることが大の苦手だ。それを求めてしまったら自分自身が崩れてしまう恐怖に常におびえている。そのために弱さを否定し、強迫的に強さを追い求めようとする。彼だって仕事ができて、女にもて、男性として成功者のはずだった。セルフ・コントロールさえうまくいけば、成功の道を全うできたはずなのに、、、
常軌を失ったコントロール不能のエネルギーの行き先は大きく分けて2方向ある。
自分の弱さを認められない男性たちは、男らしさの鎧(ヨロイ)でカバーアップしようとする。それが過度な攻撃性や活動性(仕事にのめり込むこと、女性を追いかけること)だったりする。しかし、根底に不安があるかぎり、いくら分厚いヨロイで隠しても、決して安心(満足)できない。決して満たされることのない安心感を際限なく追い求め、コントロールを失い、破滅していく。
このようにエネルギーが外に向けられているうちはまだ良いのだが、内に向かい始めると一気に落ち込む。うつ病になっても、自分の弱さ(病気・異常)を認めず、救いを求めようとしない。
カウンセリングのクライエントに占める男性の割合は低い。女性は気持ちを言葉で表現したり、「助けてください!」と比較的抵抗なく援助を求めることができるのに、男性はできない。
女性を支援する基本は、力を付与していくこと(エンパワーメント)。素の状態から、良質のヨロイを獲得すればよい。
男性を支援するのはやっかいだ。まず、時代遅れのヨロイを一旦崩さないといけない。
そのために必要な要件は、とりあえずふたつ考えられる。
1)自分の弱さを語れる安全な場所。
ヨロイを脱ぎ捨て、素の自分になるためには、傷つけられないという安全な環境の保障が必要だ。批判されず、情報が漏れず、理解・共感されて受け止められること。
対等な女性の前では、なかなか恥ずかしくて脱げない。
お母さんの前では脱げるけど、赤ちゃん返り(退行・依存)してしまう。
対等な男性の前では、ライバル同士だから脱ぐわけにはいかない。
お父さんの前では、、、、良質なお父さんを経験していないと、どう接してよいかわからない。
2)準拠できるモデルの存在。
裸になった男性が、新たなidentityを自らの手で見出せるために。
宗教のような超越的存在でもなく、松本 智津夫みたいに悪質な価値を刷り込ませるカリスマでもない。本人が自ら選びとれるようなモデルを提示できる、信頼できる同性(男性)がいること。
その場で、ある同級生がマスコミのやり玉に上がったことが話題になった。彼と私は小・中・高と同じ学校で、中学時代は彼が生徒会長で私が副会長。私と違っていたのは、彼がすごくイケメンで女の子たちにもてまくっていたこと。私が知っている彼は一回目の結婚式くらいまでで、その後何があったかは知らない。週刊誌よると、一流会社の幹部社員になり、多くの女性たちに手を出し、結婚詐欺をやらかし、被害にあった女性たちから告発され、会社を辞めたという。みんなから慕われ、活躍していた子ども時代の彼をよく知っているだけに、この話はとても悲しい。
男性は、自己に内包している弱さを正面から見つめることが大の苦手だ。それを求めてしまったら自分自身が崩れてしまう恐怖に常におびえている。そのために弱さを否定し、強迫的に強さを追い求めようとする。彼だって仕事ができて、女にもて、男性として成功者のはずだった。セルフ・コントロールさえうまくいけば、成功の道を全うできたはずなのに、、、
常軌を失ったコントロール不能のエネルギーの行き先は大きく分けて2方向ある。
- 外(他者)に向けられれルのが攻撃性、(彼のような規範からの)性的逸脱、酒・ギャンブル依存などだ。まわりの人や社会が迷惑をこうむり、ケイサツや週刊誌記者のお世話になる。
- 内(自己)に向けられるのがひきこもり、鬱(うつ)、自傷行為、自殺など。人さまにはご迷惑をおかけしないが、自分自身が破滅し、精神科医がお世話する。
自分の弱さを認められない男性たちは、男らしさの鎧(ヨロイ)でカバーアップしようとする。それが過度な攻撃性や活動性(仕事にのめり込むこと、女性を追いかけること)だったりする。しかし、根底に不安があるかぎり、いくら分厚いヨロイで隠しても、決して安心(満足)できない。決して満たされることのない安心感を際限なく追い求め、コントロールを失い、破滅していく。
このようにエネルギーが外に向けられているうちはまだ良いのだが、内に向かい始めると一気に落ち込む。うつ病になっても、自分の弱さ(病気・異常)を認めず、救いを求めようとしない。
カウンセリングのクライエントに占める男性の割合は低い。女性は気持ちを言葉で表現したり、「助けてください!」と比較的抵抗なく援助を求めることができるのに、男性はできない。
- 古典的な男性(オス)の生来的identityは強さだ。自分の強さ・有能さを誇示し、多くのメスを引きつけて遺伝子をまき散らす。弱さを認めたら、オスとしてのidentityが崩れてしまう。
- 古典的な女性(メス)の生来的identityは弱さだ。守ってくれる強いオスを呼び寄せ、強い遺伝子をもらう。弱者としての子どもを守り、育てる。
女性を支援する基本は、力を付与していくこと(エンパワーメント)。素の状態から、良質のヨロイを獲得すればよい。
男性を支援するのはやっかいだ。まず、時代遅れのヨロイを一旦崩さないといけない。
そのために必要な要件は、とりあえずふたつ考えられる。
1)自分の弱さを語れる安全な場所。
ヨロイを脱ぎ捨て、素の自分になるためには、傷つけられないという安全な環境の保障が必要だ。批判されず、情報が漏れず、理解・共感されて受け止められること。
対等な女性の前では、なかなか恥ずかしくて脱げない。
お母さんの前では脱げるけど、赤ちゃん返り(退行・依存)してしまう。
対等な男性の前では、ライバル同士だから脱ぐわけにはいかない。
お父さんの前では、、、、良質なお父さんを経験していないと、どう接してよいかわからない。
2)準拠できるモデルの存在。
裸になった男性が、新たなidentityを自らの手で見出せるために。
宗教のような超越的存在でもなく、松本 智津夫みたいに悪質な価値を刷り込ませるカリスマでもない。本人が自ら選びとれるようなモデルを提示できる、信頼できる同性(男性)がいること。
2011年7月27日水曜日
産業医の研修
今週はまるまる一週間の九州出張だ。
北九州市にある産業医科大学で、産業医になるための集中研修を受けている。
産業医は、会社や工場の「保健室」とはちょっと違う。労働環境や労働条件により健康が損なわれることを予防するために、従業員にひとりひとり関わるだけでなく、管理者側に直接働きかける。産業医は50人以上の事業所には置かねばならない。
医者が1週間の研修を受けると産業医として認められる。
私の専門は思春期の心だ。彼らを取り巻く家族や学校には働きかけてきたが、会社にはあまり関わってこなかった。しかし、これからは必要になってくるかもしれない。
労働衛生の課題は年代とともに変化する。
昭和20年代は劣悪な労働環境による結核の蔓延。女工哀史なんかがその典型だ。
昭和30年代は経済成長の幕開け。じん肺や化学物質による中毒が問題になった。環境汚染や公害が問題となった。
平成以降、現代の焦点は高齢化、過重労働そしてメンタルヘルスだ。
ニートやひきこもりの高齢化、つまり十代ばかりでなく、20代、30代へ広がり、「新型うつ」もその年代で問題になってきている。
私の視点は、人を単体の個人としてみるのではなく、人間集団の関係性という枠組みを用いる。今まで取り組んできた家族、学校、地域社会へのアプローチの延長には、職場へのコンサルテーションも大切な要素となる可能性はある。
今後、私の守備範囲の中にどれほど組み込まれるかはまだ分からないが、とりあえず資格だけは取得しておこう。
北九州市にある産業医科大学で、産業医になるための集中研修を受けている。
産業医は、会社や工場の「保健室」とはちょっと違う。労働環境や労働条件により健康が損なわれることを予防するために、従業員にひとりひとり関わるだけでなく、管理者側に直接働きかける。産業医は50人以上の事業所には置かねばならない。
医者が1週間の研修を受けると産業医として認められる。
私の専門は思春期の心だ。彼らを取り巻く家族や学校には働きかけてきたが、会社にはあまり関わってこなかった。しかし、これからは必要になってくるかもしれない。
労働衛生の課題は年代とともに変化する。
昭和20年代は劣悪な労働環境による結核の蔓延。女工哀史なんかがその典型だ。
昭和30年代は経済成長の幕開け。じん肺や化学物質による中毒が問題になった。環境汚染や公害が問題となった。
平成以降、現代の焦点は高齢化、過重労働そしてメンタルヘルスだ。
ニートやひきこもりの高齢化、つまり十代ばかりでなく、20代、30代へ広がり、「新型うつ」もその年代で問題になってきている。
私の視点は、人を単体の個人としてみるのではなく、人間集団の関係性という枠組みを用いる。今まで取り組んできた家族、学校、地域社会へのアプローチの延長には、職場へのコンサルテーションも大切な要素となる可能性はある。
今後、私の守備範囲の中にどれほど組み込まれるかはまだ分からないが、とりあえず資格だけは取得しておこう。
2011年7月19日火曜日
グループの力
田村毅研究室では個別のカウンセリングばかりでなく、グループ活動(セミナー)に力を入れています。
学校では先生の話を多くの人々が聞きます。知識や情報は先生から学生へ一方的に流れ、参加者が自分の考えや体験を語る機会は通常ほとんどありません。
客観的な情報を伝えるには効率が良いのですが、心理学は個別性が高い学問分野です。原理・原則を理解しても、個々の場合へなかなか応用できません。
個別カウンセリングはカウンセラーにたくさん話を聞いてもらい、ニーズに即したアドバイスや指導を受けることができます。しかし1対1の関係はちょっと緊張します。高い相談料を払い、個別に相談するほど困り感が大きいというわけでもなく、ちょっと行き詰っている程度。他の人はどんな風にやっているのか知りたいという方には敷居が高いかもしれません。
田村研究室のグループ活動は数名から12-3名ほどの人数です。それ以上多くなると、人前で話しにくくなります。
グループではカウンセラーだけでなく、参加者が相互に理解し合えるという安心感を得ることができます。専門家でなくても、同じ体験を持っていることが大きな力を引き出します。思春期の子どもを抱えている体験、あるいは心の支援を行っているという共通の立場が高い共感性を与えます。それに比べると「男性」という共通項はちょっと弱いように思えますが、実はタテではないヨコの目線から、批判されずに語り合えることがとても大きなパワーを導き出します。
グループで話し合っていると、「あっ、それ私も!」と思わず話さずはいられなくなる場面によく遭遇します。自分だけの悩み、うちだけの問題と思っていたことが、案外みんなに共通していることがわかり、ホッとします。
他の人の話につられて自然に話し出してしまう自分の中で何かが変わります。それはカウンセラーや指導者から気づいてもらおうと意図的に届けられるメッセージではありません。他の人が自分自身のために発した言葉を、自分の中に取り込んで、自分で自分のための何かを見出すことができます。
グループという場の雰囲気に馴染みにくい、むしろ1対1の方が気楽と思う人もいらっしゃると思います。そこはファシリテーターである私の役目です。自助グループ(ファシリテーターがいない仲間だけのグループ)とは異なり、うまい具合に雰囲気を作っていきます。
- 思春期子育て塾:思春期のお子さんをお持ちの親が集まり、普段の子育てや子どもへの関わり方について話し合います。このような子育て支援・親教育のプログラムは子どもが幼い乳幼児期にけっこうありますが、思春期に焦点を当てたセミナーは他では見られません。
- 男のメンタル・トレーニング:女性は子育てサークル、PTA活動、女子会などグループの話し合いが得意ですが、男性は孤立しがちです。社会人として、家庭人として、男性の気持ちを共有できる仲間が集まり、本音を語り合います。
- 心の支援者向け月例研究会:多職種・さまざまな経験を持つ心の支援者たちが、集まった方々のニーズに基づきテーマを設定し、相互に学び合います。
学校では先生の話を多くの人々が聞きます。知識や情報は先生から学生へ一方的に流れ、参加者が自分の考えや体験を語る機会は通常ほとんどありません。
客観的な情報を伝えるには効率が良いのですが、心理学は個別性が高い学問分野です。原理・原則を理解しても、個々の場合へなかなか応用できません。
個別カウンセリングはカウンセラーにたくさん話を聞いてもらい、ニーズに即したアドバイスや指導を受けることができます。しかし1対1の関係はちょっと緊張します。高い相談料を払い、個別に相談するほど困り感が大きいというわけでもなく、ちょっと行き詰っている程度。他の人はどんな風にやっているのか知りたいという方には敷居が高いかもしれません。
田村研究室のグループ活動は数名から12-3名ほどの人数です。それ以上多くなると、人前で話しにくくなります。
グループではカウンセラーだけでなく、参加者が相互に理解し合えるという安心感を得ることができます。専門家でなくても、同じ体験を持っていることが大きな力を引き出します。思春期の子どもを抱えている体験、あるいは心の支援を行っているという共通の立場が高い共感性を与えます。それに比べると「男性」という共通項はちょっと弱いように思えますが、実はタテではないヨコの目線から、批判されずに語り合えることがとても大きなパワーを導き出します。
グループで話し合っていると、「あっ、それ私も!」と思わず話さずはいられなくなる場面によく遭遇します。自分だけの悩み、うちだけの問題と思っていたことが、案外みんなに共通していることがわかり、ホッとします。
- 自分だけの特殊な「ありえない」問題には、解決策が見つかりません。
- それが、ある程度ふつうの「ありえる」問題に転換されれば、解決策も自ずから見えてきます。
他の人の話につられて自然に話し出してしまう自分の中で何かが変わります。それはカウンセラーや指導者から気づいてもらおうと意図的に届けられるメッセージではありません。他の人が自分自身のために発した言葉を、自分の中に取り込んで、自分で自分のための何かを見出すことができます。
グループという場の雰囲気に馴染みにくい、むしろ1対1の方が気楽と思う人もいらっしゃると思います。そこはファシリテーターである私の役目です。自助グループ(ファシリテーターがいない仲間だけのグループ)とは異なり、うまい具合に雰囲気を作っていきます。
ウェブサイトのイラスト
ウェブサイトのメイン・イラストが夏バージョンに変わりました。
ここに登場するの家族をご紹介します。お父さんは48歳のサラリーマン、お母さんは45歳の主婦&パート、娘は16歳の高校生、息子は12歳の小学生、それに73歳のおばあちゃんの5人家族です。名前はまだ付けてません。
これから季節ごとにストーリーが展開してゆきます。お楽しみに。
このイラストを書いているのは、私の元教え子のよしざきようこさん。
富山在住、新進気鋭のイラストレーターで、在学中から私のウェブサイトのイラストを描いてくれていました。
東京学芸大学には学校の先生を目指す学生が多いのですが、よしざきさんはそのつもりはなく、イラストの学校に通っていました。
この文章を載せてよいかよしざきさんに確認したところ、実は教員志望がはっきりしている友人たちの中で、私はどうしようか…と将来については結構悩んでいたそうです。
このイラストのイメージは私の希望なんですが、モロにアウトドア派の私のキャラが出てしまいました。ノスタルジックで癒し系、とても楽しめますが、季節限定ですね。9月になったら差し替えたいと思います。
ここに登場するの家族をご紹介します。お父さんは48歳のサラリーマン、お母さんは45歳の主婦&パート、娘は16歳の高校生、息子は12歳の小学生、それに73歳のおばあちゃんの5人家族です。名前はまだ付けてません。
これから季節ごとにストーリーが展開してゆきます。お楽しみに。
このイラストを書いているのは、私の元教え子のよしざきようこさん。
富山在住、新進気鋭のイラストレーターで、在学中から私のウェブサイトのイラストを描いてくれていました。
東京学芸大学には学校の先生を目指す学生が多いのですが、よしざきさんはそのつもりはなく、イラストの学校に通っていました。
この文章を載せてよいかよしざきさんに確認したところ、実は教員志望がはっきりしている友人たちの中で、私はどうしようか…と将来については結構悩んでいたそうです。
このイラストのイメージは私の希望なんですが、モロにアウトドア派の私のキャラが出てしまいました。ノスタルジックで癒し系、とても楽しめますが、季節限定ですね。9月になったら差し替えたいと思います。
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