2019年12月15日日曜日

リラックスして話し合い解決策が見えてくる

月例で行なっている「子どものメンタル研修会」の様子を、参加者のみなさんに書いてもらった振り返りを紹介しながらお伝えします。
12月8日は高山村役場の二階の会議室で行いました。
(次回は2020年1月13日(月・祝)午後1時から同じ場所で行います)

  • 「不登校→再登校できたケース」というテーマで田村先生はじめ参加者の方々の経験・実践の生のお話を聴かせていただくことができ、とても良かったです。
  • 少人数ということもあり、皆さんのお話を聞くことができて良かったです。その空気に安心して、前回参加した時よりリラックスして発言することができました。参加者の方々とフランクに会話ができて良かったです。自分のやってきたことを改めて皆さんの前で発言することで振り返りができているような気がします。
  • ケース理解が深まり、とても面白かったです。議論の時間があると、それぞれ触発されることが違うので良いなと思いました。自由な今の雰囲気が良いと思います。

研修会を始めた春の頃は30人以上来てくれましたが、今回は15名でした。これくらいの人数だと、あまり緊張せずに皆が自由に発言できます。この雰囲気は大切にしたいと思います。というか、この雰囲気それ自体に癒される効果があります。皆さんが交流している様子からそう思いました。
  • 参加者の皆さんがそれぞれの立場で悩みや課題を抱えているんだなと感じました。答えは出ないけど、そういうことを参加者みなで「共有・共感」する時間を大切にしたいと思いました。女性の参加者が多く、女性視線の意見・思考を交わすうちに強くなったと感じました。
  • 皆さんから色々な立場の方からお話を聞くことができて、大変参考になりました。今日のお話で、お父さんの協力・役割が大切なんだと思いました。
  • 家族関係が大切なんだと思いました。でも自分の夫に対する不信感(?)はなかなかなくならないだろうと思いました。
今回は男性の参加は私を含めて二人だけでしたが、ガンバって男性の視点もお話ししてくれました。男性・女性、お互いに相手の視点は理解しにくいものです。そのことも共有できました。
  • 先生のお話にあった「システムを変える」「支援者が家族の各々に共感すること」という言葉が印象に残りました。
  • 親や夫婦関係が変わると子どもも変わるということを、事例や皆さんの話を聞いて実感しました。
  • 不登校は子どもだけの課題ではなく、家族関係など様々な要因が重なっていることがよく理解できました。子どもだけを見るのではなく、全体を俯瞰する目が必要であり、また安心できる関係・環境も大切だと思いました。
  • なるべく時間を見つけ、祖父母と協力しながら子どもに対応していけたらと思います。学校の先生におじいちゃんへのアプローチをお願いしてみようかなと思いました。
私は「木を見るか、森を見るか!?」という比喩をよく使います。一本の木(子ども)に注目しても、なぜこうなっているのかがわかりません。その木を取り巻く森全体(家族や学校・社会などの環境)を俯瞰すると、システム全体の中での立ち位置が見えてきます。そのことをアタマでは理解できるのですが、普段、子どもの至近距離にいる家族や教師にとって、なかなか見えにくい視点です。このような場で自分の体験を言語化することで、自然に客観視できます。
  • 家族を巻き込んでの皆さんの体験を伺い、現在のケースにやってみようかなと感じることができました。色々と試みてみようともいます。
  • 愛着と不安はセットであり、不安を拭うためには安心と信頼を相手にわかる形で伝えるしかないのだと思いました。
  • ソーシャルワーカーさんから見た学校への視点がわかりました。学校も頑張らなきゃと思いました(立場は違いますが)。
  • 家族を支援するとき、中立的に関わること、安心できる場を作り関係性が変わることで問題が解決していくと感じました。
  • 不登校やひきこもりの初期の不安・怖さがある時に無理強いは良くない。しかし、背中を押すことも必要でタイミングがあること、ただそのタイミングの見極めは難しいなと感じました。
子どもへの支援は専門な知識や技術がいるわけではありません。色々な事例を体験する中で、なんとなく目からウロコが落ちるように、新たな関わり方に気づいていきます。

今後の研修会に対するご希望も伺いました。
  • 男性・女性の思考の違いについて学びたいです。
  • 引き続き、不登校関係のお話を聞けるとありがたいです。
  • 今後もできる限り皆さんが発言できると良いなと思いました。参加者が多いと難しいかもしれませんが。
ご希望を受けて、次回のテーマは「男性・女性の思考の違い」にしましょう。それまでうまく協力できなかったお母さんとお父さんが協力して子どもの問題を解決していった事例をご紹介します。
多分、冬の間は参加者はそれほど多くないのではと想像します。引き続き、少人数の中で皆さんが安心して発言できる雰囲気を作っていきたいと思います。
  • 両親・子どもなどの合同面接の進め方を、ロールプレイで練習してみたいです。
というご希望もいただきました。これは、後半のグループSVでやりましょう。

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