2013年4月17日水曜日

新学期:学校に行きたがらない

この春から新しい学校に入学しました。
でも、本人はあまり行きたがりません。
「前の学校の方が良かった。」
「友だちの行った別の学校の方が良かった。」
「今の学校は自分に合わない、良くない。」
などと言います。

もともとあまり社交的なタイプではなく、人見知りして友だちもそれほど多くありません。
人の話を聞けず、友だちとのコミュニケーションも苦労しているようです。
夜もなかなか眠れず、朝まで起きている時もあります。

親はどう接したらよいのでしょうか?
このまま放っておいて良いのでしょうか?
それとも、何か手立てを講じたほうが良いのでしょうか?

新年度は希望に胸ふくらます時期であり、また問題が生じやすい時期でもあります。
どうもちょっとおかしいな。大丈夫かな?
と思ったら、早めに対応することが大切です。時機を逸して遅くなると、回復が難しくなります。

基本的にふたつの場合が考えられます。
1)病気ではない場合:つまり思春期の困難な時期・反抗期が顕著に現れている場合です。
時間がたてば、本人の力で乗り越えられるはずです。
それを親はどう見守り、どのように接したらよいか。親の対応いかんによって、子どもが自分自身で乗り越える力を発揮できる場合と、親がじゃまになって発揮できない場合があります。

2)病気の場合:発達障害(アスペルガー障害)、子どものうつ病など、治療を要する心の病が新学期のストレスによって発症する場合です。
この場合、本人自身の力では乗り越えられません。専門家による治療が必要になります。

このどちらであるか、見極めることが大切です。
それによって放っておいて良いのか、親の対応を工夫すればよいのか、あるいは専門的な治療が必要なのか、大きく方向性が変わってきます。

一度、よくお話を伺わせてください。
お子さんご本人とお話しできれば、見極めることができます。
お子さんがいらっしゃらなくても、ご両親のお話を詳しく伺えば、多くのお子さんたちと関わってきた経験から、かなりの精度で見極めることができます。

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